虫は、日本美術において古くから重要なモチーフでした。昆虫だけでなく、蜘蛛(くも)や蛙(かえる)、蛇など草木にうごめく小さな生き物たちも「虫」として親しまれ、物語や和歌、美術作品に登場します。源氏物語や伊勢物語などを描いた絵画からは、とりわけ鈴虫や蛍が愛好され、深く物語と結びついたことが伝わってきます。本展では、人気絵師の伊藤若冲による晩年の大作「菜蟲譜(さいちゅうふ)」(重要文化財)などを通し、長きにわたって日本で育まれてきた虫と人との親密な関係を見つめ直します。
詳細
7月22日(土)~9月18日(月・祝) ※会期中に展示替えがあります
火曜休館(ただし9月12日は開館)
港区・サントリー美術館
一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
問い合わせ
サントリー美術館 03-3479-8600
公式サイト https://www.suntory.co.jp/sma/
*会期や入場予約制度については、ご来場前にお問い合わせ先や公式サイトでご確認ください。